位置情報で株価を予想→的中!!

株価の予想方法はここまで進んでいた!

今日の日経の1面に衝撃的な記事が!
工員の位置情報から株価を予想して、的中したと!
今回はこの記事について。

テスラの株価

記事によると、テスラの株価が2018年10月から2018年末にかけて、約5割上昇したと。
本当かいなと思い株価を調べてみると…

確かに上がっていますね。
今はまた下がっちゃってますけど、この時期は約1.5倍に上昇しています。
これを予想してたんですね、それで当たったと。何故でしょう?

オルタナティブデータの活用

いきなり出てきたしたが、オルタナティブデータ
WikiPediaによるとこちら。→ オルタナティブデータの定義

オルタナティブ・データは通常、特定の企業に関する公開情報以外の外部情報であり、即時的かつ特徴的なインサイトと投資機会を投資家に提供するものとされる。例として、衛星画像からショッピングモールの駐車場に停まっている車の数を指数化し、その店の運営会社の収益を予想したり、スーパーマーケットのPOSデータを分析して加工食品関連企業の競争力を判定し、投資判断に活用するなどの利用方法がある。

オルタナティブデータの例

  • POS情報
  • クレジットカードの利用履歴
  • 経済ニュースの記事
  • 位置情報
  • ウェブサイトのアクセス数
  • 衛星画像
  • SNSの投稿
  • 輸送用コンテナの領収書
  • 商品レビュー
  • 価格データ
  • 貨物のトラッキング情報

なるほど。まぁ、ざっくり言ってビッグデータですな。
欧米のファンドの運用担当者の8割が活用しているそうです。POSとかアクセス数とかは当然な感じがしますが、輸送用コンテナの領収書まであるんですね!どうやって入手しているかは疑問ですが…

どうやって、オルタナティブデータから株価を予想したか?

THASOS

という会社がニューヨークを拠点にあります。
何をやっている会社かというと、携帯電話の位置情報を集取してオルタナティブデータとして企業に提供しているようです。
きちんとしている会社のようで、2018年の「Best Alternative Data Provider」賞を受賞しています。

このTHASOSが、カリフォルニア州にあるテスラの工場の内外を行き来するスマホの位置情報を観測していたと。
その結果、工場内に一定時間とどまっている位置情報が多ければ、それだけ働いている工場作業員が多いことを示すと。
それで、夜間の位置情報が急増したことでフル生産に入ったこと判断し、THASOSが顧客に知らせたと。
結果
株価5割上昇

なるほどなぁと。オルタナティブデータ(ビッグデータ)の活用法を、日本ではまだまだ模索中なイメージがありますが、こうやって分析してマネタイズしている現実がアメリカにはあるんだと感心しますね。しかも、オルタナティブデータの価格は数千万円から1億円以上の物も出始めているようです。

オルタナティブデータ会社

THASOS以外にもアメリカにはオルタナティブデータを提供している会社があり、主要企業は以下になります。まだ、上場している企業はほとんどなさそうです。IPO狙いますかね!

オルタナティブデータは誰のもの?

オルタナティブデータを投資家に売って、1億円もの売上をゲットしている会社があるけど、そもそもそのデータは誰のもの?ってことが気になってきます。クレジットカードの利用履歴なんて、明らかに個人情報で所有しているのはカード会社しかいないですよね?じゃあ、カード会社が利用履歴をオルタナティブデータ会社に売ってマネタイズしている現実があるのかなと。少なくともアメリカでは。

そうすると、反発する人も出てくる訳で、前の投稿(個人情報を自分で売って金にする!)のような動きも出てき始めていますね。

日本の場合はどうなのか?J.Scoreがやり始めてますけど、個人情報保護法で位置情報とかはクレジットカードの利用履歴は守られているのかな?今度調べてみますか。

まとめ

アメリカでは、オルタナティブデータの会社が情報をファンドの運用担当者などに売り、最高1億円!位にもなり、マネタイズ出来ている現実があると。
ここで気になってくるのは、やはり中国ですね。個人情報保護は関係ないですもんね。ファーウェイのスマホで位置情報は取れるだろうし、カードの利用履歴も簡単に入手できてしまう。そうなると、データを手に入れる原資も必要ないので、浮いた原資を開発に回してどんどん発展すると。この分野に関しても中国がリードしていくのでしょうかね?

 

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