どうやって始まるのか?
コーポラティブハウスとはどんなもの?
前回、コーポラティブハウスをWikiPediaから調べると以下の定義がわかりました。
コーポラティブハウスとは、入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって、土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う集合住宅のことである。
はい、まぁわからんですよね?
以前も言いましたが、私はコーポラティブハウスに住んでいます!
よーく、中身を知っていますで説明のために、渾身のマテリアルデザインを意識した、なんちゃってパワポ資料を作りました!!
これを使って順を追って説明していきます。
まずは、コーポラティブハウスの始まりから。
コーポラティブハウスの始まり
1−1関わる人はだれ?
まずは、登場人物です。ステークホルダーですね。
デベロッパーさんがいます。
通常のマンションでは、まぁ言い方悪いけど、ゼネコンがいつものスキームで、設計から建設まで全部請け負うって形ですね。それで、内情はお抱えの建築士を使ったり、下請けや孫請けの建築業者が実作業を行うものだと、理解しています。
ですが、コーポラティブハウスだと、デベロッパーさんが「仕切ってくれる。」この言い方がしっくりくるかな。
通常のマンションでは土地の購入、建物の設計・構築、広告・販売までを一括してゼネコンが行うと思います。
それが、コーポラティブハウスだとデベロッパーさんが全ての部分のお手伝いを主導してやってくれる感じです。
それでは、詳しく見ていきましょう。
2−1 土地探し
まずは、土地探しです。
これは、デベロッパーさんが行います。どこかに良い土地がないかなーと、まぁ不動産屋と色々と組んで探しているかと思いますが、場所や広さや価格が良さそうな土地をまず探します。
あと、コーポラティブハウスの特色ですが、何千世帯も入る大規模な物はありません。せいぜい数世帯〜数十世帯です。
なので、土地もそれなりの大きさの土地になります。
ここで、大事なポイントですが、土地は買いません!
後述しますが、あくまでデベロッパーは、土地を探します。
通常のマンションであれば、ゼネコンが真っ先に土地を買って押さえると思いますが、ここが大きな違いです。
2−2 建築士探し
次は、建築士探しです。
デベロッパーさんが土地によって、イメージを持っていると思います。恵比寿の土地ならやっぱり格好良くいきたいよねーとか。そうすると、そういう設計が得意な建築士さんを探します。
それで、デベロッパーと建築士が条件の折り合いをつけて、建築士の決定です。
2−3 モデルプランを考える
次は、モデルプランを考えます。
ここで、コーポラティブの重要な考え方ですが、住み人は完成した3LDKとか4LDKの間取りの部屋を買う訳ではありません。
ある空き地に建てる予定のマンションの、◯階の◯◯平米を買う権利を買います。
なので、70平米のワンルームかも知れないし、70平米の3LDKかも知れません。
最終的にそれは買った人の自由です。
ただ、漠然と「70平米売ります!」と宣伝しても、買う側もイメージが湧かないので、建築士がモデルプランを考えます。
2−4 モデルプランの完成
次は、プランの完成です。
コーポラティブハウスの間取りの特徴としては、一般的なマンションにありがちな鰻の寝床のような間取りはあまり見られなく、スキップフロアやリビングが非常に広くて間仕切りが少ない案件が多いと、個人的には感じます。
これは、コーポラティブハウスに興味を持つ人は、普通のマンションでは満足出来てなくて、コーポラティブハウスに行き着いた人とか住環境に意識が高い人が集まる傾向があるからだと思います。
私も家を買おうかなーと思って、マンションのモデルルームを何軒か見てまわりましたが、なんか違うなー、センスねーなー、どれも同じだなーと思って、色々探しているうちにコーポラティブハウスに行き着きました。
2−5 プランの確認
次は、プランの確認です。
コーポラティブハウスのお手伝いの主導者はあくまでもデベロッパーです。なので、人が買いたいと思うプランになっているかどうかを、建築士と擦り合わせて、プランを完成させます。
2−6 大工さんを探す
次は、大工さんを探します。
正確には工務店?ですかね。完成後のメンテ等も考えると現地に近くて腕の良い大工さんが集まっている会社がベストでしょう。デベロッパーによっては色々な付き合いもあるだろうし、値段交渉がしやすいところもあるだろうし、コンペをするのかもしれません。
まぁ、そこは本当に内情なので、外からは見えませんが、多分そんな感じでしょう。
2−7 スキームの完成
これで、スキームの完成です。
- 良い空き地を見つける
- 建築士を探す
- プラン(間取り)を考える
- 大工を探す
やっと、スタート地点にたったかな?スキームは出来上がったけど、最初にあげたステークホルダーの肝心な「住む人」が、まだ出てきていません。一生懸命作ったスキームをどうやって住む人に届けるか?これが次のテーマになります。ざっくり言うと宣伝ですね。
それでは、コーポラティブハウス編はpart2終わり。次のpart3をお楽しみに!