スコアリングが未来を変える?

あなたは何点?

最近、スコアリングを目にする事が多くありませんか?

スコアリング | マーケティング用語集 | シナジーマーケティング株式会社 SynergyMarketing

定義としては、まずはマーケテイング用語であると。
個々の見込み顧客が持つ、自社への価値を予測し、その価値に準じて点数化すること。次のマーケティング活動を展開するべき見込み顧客を、抽出するための指標となる。」
とのことです。
まぁ、納得です。「俺はサイクリストで会社にも自転車で通勤するぜ」って人に車のセールスをかけても意味ないですもんね。

今日の日経には、ちょっと違う観点で記事が3つほど載っていました。

www.nikkei.com

www.nikkei.com

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先程のマーケティングの話とは、だいぶ様相が変わっています。
また、AIが絡んでいます。「AIなどを使い、個人の信用力を数値で示すサービス。」だと。
さっきは、個人が持つ自社への価値だったのが、個人そのものの価値に、意味が変わっています。

最も進んでいるのはやはり中国。個人情報保護も甘いですもんね。
それで、やはりアリババ。その「ゴマ信用」が有名だそうです。

信用を評価する軸は5個

  • 身分属性:学歴や職歴、身分証の情報
  • 支払い能力:不動産や資産状況
  • 信用履歴:クレジットカードの返済履歴
  • 人脈:交通関係や知人の信用状況
  • 消費行動:買い物やサービスの利用履歴

このゴマ信用の点数が高いと融資の条件が有利になる。(ここまでは理解)外国のビザが取りやすくなる?点数が悪いと就職や結婚で不利になる??
もう、個人情報丸裸で採点されると。正直怖い。監視社会じゃん。1984じゃん!

と思ってたら、ネガティヴな面が気になるがそうとも限らないと。
融資が簡単になると。
スコアによる融資が東南アジアやインドでも盛んになってきているようです。銀行のような煩雑な審査はなく、スマホから生活データでスコアの信用を計って即融資らしいです。しかも、世界銀行によると銀行口座がない人は世界に17億人。だけど、3分の2の人は携帯電話を持っている。その携帯を持っているけど、銀行口座が無い人に対して、従来金融機関が見過ごしてきた信用を発掘し、起業などの機会に繋げると。
ふむふむ。なるほど。

と思ったら、やっぱりネガティヴな面がでかい。
デロイトトーマツコンサルティングによると「30年までにG20で最大5.4億人の『バーチャルスラム』」が生まれると。
生産人口年齢の6人に1人が貧困に陥ると予測しているそうです。
低スコアの人はまず「就職できない、ローンも組めない、それで低賃金の仕事を転々とする→さらにスコア下がる」の負のスパイラル
今の日本も新卒採用での就職を失敗すると非正規のスパイラルに陥ると言われていますが、さらに如実に富の集中を助長しそうです。

世界怖いと思って、日本をちらっと調べてみると全然前からありますね。しかも大手で。

www.jscore.co.jp

みずほ銀行とソフトバンクが株を半々で持って、2016年から設立しています。
もう始まっているんですね、とっくに。
自分がサイトを見た感想としては、「個人向け融資の金額と利率を合理的に算出するための指標」として使うと。
まぁ、貸す側としては確かに合理的ですよね。だけど、「個人を特定しない」とJ.Scoreは言っていますが、なんか、怖い。
スコアを判断する指標は、「生活」「情報連携」「性格」「ウォレット」「ファイナンス」「プロフィール」とあったので、パーソナルな部分をかなり入力する必要があるんでしょうね。自分は怖くてやれませんでしたが。自分は何点なんだろう?

今後、このスコアリングが普及するんでしょうか?

最後にJ.Scoreの動画で伝えていたメッセージで今回は締めたいと思います。

「自分の可能性をAIでスコアにする。そういう時代。」

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